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書籍「わりとおりがみ」の作品募集開始

わりとおりがみ募集表紙

公募型の折り図集「わりとおりがみ」を作ることしました。
絶賛作品募集中です!

今回は背景など書きます。




■「わりとおりがみ」について

埋もれた作品を集めて出版してしまおうという企画です。
行き場のない図やワケあって公表できていない、お蔵入り図をメインに募集します。
「出来上がった」ような作品は、他のちゃんとした書籍で正式に公表され、正当に評価を受けるべきだと思うので、不採用となります。
タイミングを逃していたり、自信持って出すほどでもなかったり、失敗部分があったり…
そんなモヤのかかった作品をまとめ、今後自由な発表場所と認識されれば良いなと思っています。


■初期構想

元々は「没作品集」を構想していました。
国内外に、公募型の折り図集が散見されますが、応募しても不採用になる可能性があります。
それは当然の話で、一定のクオリティを保持したり、ページ数の制限があるからといった理由があると思います。
つまり、素晴らしい書籍が毎年誕生すると同時に、没作品もまた、毎年たくさん発生しています。
1つの没作品だと誰も見てくれないかもしれませんが、それを集めたら本になって価値になるなぁとボヤっと思いながら、数年が経ちました。


■ハードルの低い図集構想

現在の私は、就職してから折り紙をほとんどできていません。
これは予想していました。多くの大学生作家が、就職後に動きを見せなくなっていたからです。
ですので、大学生の間に本を出そうと思い、4年生の時に就活と卒研の合間に100ページ以上描きました。
数えたら16作品でした。
結局、クオリティの低さと作品数の関係で、本は諦めることになります。
その中で、幸いに3作品は他書籍での発表に漕ぎ着け、1作品は応募中、3作品はHPで公開しました。
しかし焦りから、創作しながら完成前に描いていたので、うち2作品は図も実物も完成していません。
残りの作品は題材が微妙だったり、作品精度が高くなかったり、折り手順や図がめちゃくちゃでした。
焦って創作しても、後から見返すと最悪です。
最終的に、普通の書籍では公表できない・公表したくない作品で溢れてしまったのです。
勿論公表しなければいいだけの話ですが、何百時間も費やしたものが死んでしまうのは悲しいなと思いました。
ハードルの低い、「自信ありませんけど」「折れるか分かりませんけど」図集の構想が始まりました。


■「わりとおりがみ」への着地

折り図を描く創作家が増えているように感じます。
念願の新世代本もおりがみはうすの方から出ましたが、コンベンション図集も昔より分厚くなっています。
非常に良いことだと思います。
ただ、若干恐れているのは、将来的に書籍に載るのが狭き門となり、初心者〜中級者が図を描くことをためらい出すことです。
現時点ではあまり無いと思いますが、折り紙の普及が実現すれば、図のハードル上昇という副作用が予想できます。
どうせ載らないなら描かない、みたいな。
しかし図が描ける人には、ガンガン描いてほしいと思っています。
書籍に掲載するというのは、そのモチベーションの一つにもなると思います。
そんな副作用起きなかったとしても、単純に折り図の受け皿的なポジションは欲しいです。
「この書籍を目指して図を描くことは無いが、この書籍があるから他の書籍に応募したくなる」受け皿ポジションです。
そこで、ハードルの低い、わりと折り紙であればOKという書籍を出そうと思いました。


■こんな適当な企画でも、利用してほしい

我ながらガバガバなところがいっぱいあります。
何やこれと思っている人もいるでしょう。
ただ、こっちの本意なんてどうでもよくて、うまく利用してほしいなと思います。
あまり書くと萎えるので終わりにしますが、変な企画だけど何か使えないかな?と考えてみると楽しいかもしれません。



以上長々と書いてきましたが、「ゆる募」です。
特設ページはこちら
よろしくお願いします!
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